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2007年09月06日

銀座アルプス

まいど。9月3日、大丸と松坂屋が統合し、J.フロントリテイリング<3086.t>が誕生しました。

名古屋財界の五摂家

中部電力・東邦瓦斯・名古屋鉄道・東海銀行・松坂屋

も残るは3つ。寂しいですねぇ、今では違う企業を入れて御三家と呼ぶらしい。

名古屋財界の御三家

トヨタ自動車・JR東海・中部電力

因みに戦後の名古屋商工会議所会頭の出身企業は、

服部商店(現:興和)→松坂屋→名鉄→中部日本放送→
東海銀行→名鉄→東海銀行→名鉄→東海銀行→名鉄→
トヨタ自動車→名鉄
これからが御三家の時代かな…

そうそう名古屋財界の三左衛門てのもあります。

伊藤次郎左衛門(松坂屋)
中埜又左衛門(ミツカン)
盛田久左衛門(盛田・15代目は盛田昭夫

松坂屋の伊藤さんはクーデターで追い出され、盛田昭夫さんの息子は・・・_| ̄|○・・・はうぅ・・・(以下自主規制)

関係ないですがメモとして福岡には「福岡七社会」という会があります。
九州電力・九電工・西日本鉄道・西部ガス・福岡銀行・西日本シティ銀行・JR九州
構成的には似たようなもんです。


おおぉ話が逸れすぎた。
0時半です、松坂屋です、『カトレヤミュージック』です。テーマ曲は、作詞 :永六輔・作曲:中村八大、今流れているのはインストゥルメンタルです。ちょっと前にカトレヤミュージックにゲスト出演した竹内まりやさんが、これを聞いて随分感心してました。


それはさておき、ボクが好きな作家・物理学者、寺田寅彦『銀座アルプス』という随筆があります。
昔っから百貨店なんてブルジョアジーな世界には縁がないプロレタリアート階級のボクが「なるほど百貨店とはそういうものか」と今更ながら思ったことがあります(下線引いときました)

(昭和8年2月 中央公論)
「アルプスと言えば銀座にもアルプスができた。デパートの階段を頂上まで登るのはなかなかの労働である。そうして夏の暑い日にその屋上へあがれば地上百尺、温度の一度や二度ぐらいは低い。上には青空か白雲、時には飛行機が通る。駿河の富士や房総の山も見える日があろう。ついでに屋上さらに三四百尺の鉄塔を建てて頂上に展望台を作るといいと思う。その側面を広告塔にすれば気球広告よりも有効で、その料金で建設費はまもなく消却されるであろう。

高い所に上がりたがるのは人間というものに本能的な欲望である。この欲望は赤ん坊の時からすでに現われる。自分が四歳の時に名古屋にいたころのかすかな思い出の中には、どこか勝手口のような所にあった高い板縁へよじ上ろうよじ上ろうとしてあせったことが一つの重大な事項になっているのである。

これに似た記憶は多くの人に共通なものであろう。この本能を守り立てればアルピニストになれる。エヴェレストの頂上をきわめようとして、それがために貴重な生命をおとしても悔やまないようになる。それで、事によるとデパートのはやる理由のことごとくが必ずしも便利重宝一点張りのものでもないかもしれない。そうでないとすると小売り商の作戦計画にはこの点を考慮に入れなければなるまい。

デパートアルプスには、階段を登るごとに美しい物と人との「お花畑」がある。

勝手に取って持って来ることは許されないが、見るだけでも目の保養にはなる。千円の晴れ着を横目ににらんで二十銭のくけひもを買えば、それでその高価な帯を買ったような不思議な幻覚を生ずる事も可能である。

陳列されてある商品全部が自分のもので、宅へ置ききれないからここへ倉敷料なしのただで預けてあると思えば、金持ち気分になりすますことも容易である。入用なときはいつでも「預かり証」と引き換えに持って帰ることができるのである。ただ問題は、肝心の時にその「預かり証」がなくなっていることである」
『寺田寅彦随筆集 第四巻』小宮豊隆編
岩波書店:1948(昭和23)年5月15日第1刷発行より

銀座アルプス』は青空文庫で閲覧できます。


J.フロントリテイリングの一番の大仕事は松坂屋銀座店の再開発らしいです。願わくば“階段を登るごとに美しい物と人とのお花畑がある”お店になりますように( ´-`)†

ささやかで複雑なボクの祈りです。
posted by ぶろぐ亭炎上 at 00:35| Comment(0) | TrackBack(2) | 小売業 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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